聖光学院の戦いぶり、県高野連理事長に聞く 「真の東北王者決まる」

聞き手・滝口信之
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 第104回全国高校野球選手権大会(朝日新聞社、日本高野連主催、毎日新聞社後援、阪神甲子園球場特別協力)で福島県勢51年ぶりの4強に進出した聖光学院。仙台育英(宮城)との準決勝を前に、県高野連の木村保理事長にここまでの戦いぶりを聞いた。

 ――聖光学院が4強に進出。今の気持ちは

 素直にうれしいですし、県民に勇気や希望を与えていると思います。

 ――今大会、ここまで勝ち上がってきた要因は

 選抜大会で近江(滋賀)の山田陽翔投手(3年)を打てず、全国のレベルを知りました。その後、春の東北大会は定評のある粘り強い守りと集中打で勝ち、力と自信をつけました。攻撃力も以前よりアップし、夏に向け、ステップを踏んできたと思います。

 ――福島大会、甲子園での戦いぶりは

 福島大会はエース佐山未来投手(3年)の調子が上がらないなか、攻撃力で勝ち上がりました。甲子園に来て、佐山投手の復活。その要因の一つに、小林剛介投手(3年)の1回戦の好投が大きいと思います。彼が先発して試合を作り、佐山投手につなげました。

 今大会はいい守りで失点を防ぎ、磨いてきた攻撃力に長打力も加わって、勝ちをもぎ取ってきました。特に4試合中3試合が無失策で、聖光学院のペースで試合を運べていると思います。

 ――仙台育英の印象は

 真の東北の王者を決める一戦です。その勝者が白河の関を越える挑戦権を得る。仙台育英は個々の能力がたけています。一方、聖光学院は選手全員が束になるチーム。聖光学院が勝つには、投手陣が最少失点に抑える必要があります。

 ――準決勝に臨む聖光学院の選手たちへエールを

 今まで勝ってきたことを自信として、ベストコンディションで臨んでほしい。(聞き手・滝口信之)

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