中国指導部人事も大詰め 表舞台去る「紅二代」 台頭するのは

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北京=高田正幸
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 今秋の中国共産党大会を前に、新たな党指導部人事をめぐる調整も仕上げの段階に入っている模様だ。立ち上げ当初の習近平(シーチンピン)指導部を支えた党高官子弟グループ「紅二代」の影響力は薄まっている。代わって習氏の腹心が多く引き上げられれば、3期目続投が見込まれる習氏の「一強」が加速しそうだ。

 17日、しばらく動静が途絶えていた習氏の遼寧省視察が報じられた。党幹部や長老が河北省の避暑地「北戴河」に集まって重要人事などを話し合う非公式会議も終了したとみられる。

 秋に迫る党大会では習氏が最高指導者として3期目続投を決めるとの見方が支配的だ。新たな指導部の顔ぶれは、今後の党内の権力構造を占う目安となる。

 10年前、党総書記に就いた習氏は、すぐに激しい「反腐敗」キャンペーンを繰り広げ、党内の政敵を排除して権力基盤を固めた。周囲で支えたのが、副首相だった習仲勲を親に持つ習氏と同様、革命世代の高官を父祖に持つ「紅二代」と呼ばれる幹部たちだ。

 紅二代は共産党政権の「創業家」としての意識が強く、中央・地方の幹部の専横で民意が離れていく状況に危機感を強めていたとされる。周永康・元政治局常務委員の摘発をはじめ、異例の粛清を進めた習氏を支持した。

信任厚かった王岐山氏は…

 代表格が姚依林元副首相の娘婿、王岐山国家副主席(74)だ。党中央規律検査委員会トップとして「反腐敗」の指揮を執ったほか、金融分野での経験や米国との人脈などから習氏の信任は厚かった。年齢制限もあり2期目の党指導部からは外れたものの、国家副主席として政権にとどまった。

 ところが2020年、王氏の…

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    安田峰俊
    (ルポライター)
    2022年8月21日0時8分 投稿
    【視点】

    あえて、個人的に偏見の強い意見を書いてみます。中国における政治家ですが、習近平氏の腹心系(福建以来の部下や之江新軍)の人たちは、少なくとも現時点までの印象では、彼ら個々人の能力の高さよりも、親分(習氏)の覚えがめでたいことで出世してきた小粒