大量点につながったフルカウントの粘り 仙台育英・高橋が今夏初打点

堤之剛
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(20日、第104回全国高校野球選手権大会準決勝 仙台育英18-4聖光学院)

 マウンドではなく、打席で流れを引き寄せた。二回、同点に追いつき、なお無死一、三塁。仙台育英は先発投手の高橋煌稀(こうき)が右打席に立った。フルカウントから、3球連続ファウルで粘る。9球目、内角へのスライダーを思い切り引っ張った。三塁線を破る勝ち越しの適時打となり、この回の大量点を呼び込んだ。

 仙台育英にとって決していい立ち上がりではなかった。一回は連打で無死一、三塁の絶好機を築きながら、スクイズ失敗などで無得点に終わった。その裏、高橋は先頭に与えた四球をきっかけに先制を許していた。

 背番号11。豊富な投手陣の一角を担う。「武器はストレート」と自負する2年生右腕は、今大会の準々決勝まで2試合計8回を投げて無失点と安定していたが、この日は違った。一回は球が上ずり、与四球2、被安打2と苦しんだ。

 二回の適時打は宮城大会の出場4試合を含めて今夏、初めて挙げた打点だった。二回は無失点に抑え、チームは三回から早くも得意の継投を繰り出した。自らを、チームを助けるしぶとい一打だった。(堤之剛)