第2回韓国で「無条件の親日派」とされて 非難し合う声、論争しない危うさ

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牧野愛博
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 韓国で5年ぶりに誕生した保守政権が、対日関係の改善を前面に掲げている。機運が盛り上がるなか、5月にソウルで2人の研究者と会った。

 2人とも、韓国社会のなかで非難を受けてきた。「日本に無条件で従う親日派」だと。2人の悩みは続いていた。

 朝鮮半島が南北に分かれてから70年余りが経つ。人や国家の相克が渦巻いてきたその半島の「いま」を、様々な「分断」をキーワードにして全4回で読み解く。2回目は「日本」をめぐる韓国内の交わらない声を描く。

 世宗大教授の朴裕河(パクユハ)氏(65)は「(上告から)4年以上たつのにまだ判決が出ない。8月に大学を定年になる。それまでに出て欲しいけど、無理なのだろう」と言った。

 朴氏は、従軍慰安婦問題を扱う著作「帝国の慰安婦」で元慰安婦らの名誉を傷つけたとして、韓国で名誉毀損(きそん)罪に問われている。

 ソウル高裁が2017年秋に罰金1千万ウォン(約100万円)を言い渡し、朴氏も検察も大法院(最高裁)に上告している。朴氏は「判事は、どんな判決を出しても批判されると、気にしているのかもしれない」と推測する。

無罪が一転、学問の萎縮は

 著作の中で、慰安婦の集め方…

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