北朝鮮の朝鮮中央通信は8月11日、金正恩(キムジョンウン)総書記が国内の新型コロナウイルスの危機が「完全に解消されたとの結論に至った」と述べたことを報じた。
危機感をあらわにしてから3カ月ほどでの「勝利宣言」だった。
北朝鮮が国内感染とみられる例を初めて公表したのは5月12日。「平壌の団体で8日に確認された」としたが、すぐに4月下旬から「発熱者」が国内で急増していたことも伝えた。
韓国政府の関係者は、公表の時期について「検査を受けられる身分の人まで感染したという意味だ」とみる。PCR検査などは広範囲で実施されなかったとみられ、「勝利宣言」までに約477万人とされた「発熱者」が、新型コロナの感染者かはわからない。
朝鮮半島が南北に分かれてから70年余りが経つ。人や国家の相克が渦巻いてきたその半島の「いま」を、様々な「分断」をキーワードにして全4回で読み解く連載「『分断』巣くう朝鮮半島」。4回目は北朝鮮国内に生まれた奇妙な格差を描く。
PCR検査、受けることができる人は
この関係者によれば、約26…

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