ウクライナのサッカーリーグ再開へ 元ガンバ助っ人の協会幹部が奔走
ウクライナのサッカー国内リーグ「プレミアリーグ」が8月23日、ロシアによる侵攻以来、初めて再開する。ロシアに支配された都市のクラブチームは参加を断念するなど、戦争の爪痕を色濃く残したキックオフになりそうだ。
ウクライナサッカー協会によると、参加するのは全18チームのうち16チーム。南東部マリウポリなどを拠点とする2チームは参加を断念した。ロシア軍の標的になるのを避けるため、全試合が無観客となり、シェルターを確保したスタジアムでのみ開催される。空襲警報が鳴った場合は、ゲームを中断する。
リーグ再開に尽力している一人が、ウクライナサッカー協会第1副会長のオレグ・プロタソフさん(58)。試合の開催要件などを政府と調整してきた。
現役時代には、ウクライナの独立前、ソ連代表としてW杯の1986年、90年大会にFWとして2回出場。その後、ガンバ大阪で94~95年にプレーし、2年間で24得点を記録した。
「今年のリーグは入場料収入はないし、外国人選手が戻ってこないクラブチームもある。再開は簡単ではない」と言うが、「サッカーを通じて日常を取り戻し、国民や兵士を勇気づけたい」と意気込む。(キーウ=疋田多揚)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

ウクライナ情勢 最新ニュース
ロシアのウクライナ侵攻に関する最新のニュース、国際社会の動向、経済への影響などを、わかりやすくお伝えします。[もっと見る]