仙台育英、つなぎ合う必勝リレー 前エースからエースへの「恩返し」

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武井風花
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(22日、第104回全国高校野球選手権大会決勝 仙台育英8-1下関国際)

 大観衆が見つめる決勝のマウンド。背番号10をつけた仙台育英の先発、左腕の斎藤蓉(よう)君(3年)は、初回から思いっきり飛ばした。

 「後を任せられる投手がいるので、自分はただ、腕を強く振るだけだった」

 内外角にキレのある球を投げ分ける。その好投が、試合のリズムをつくる。七回までで、ちょうど100球。1失点に抑えると、八回からは高橋煌稀(こうき)君(2年)が登板し、下関国際(山口)の反撃を抑えた。

 仙台育英の快進撃の原動力となったのが、豊富な投手陣による継投だ。

 甲子園でメンバー入りしている投手5人は、いずれも140キロ超の速球を投げる実力者。決勝まですべての試合で2~5人の投手が登板し、つないできた。

 だが、常に盤石だったわけではない。

 昨秋の東北大会と今春の地区…

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