習近平氏が岸田首相にお見舞い電 日中「新時代の関係構築」に意欲
北京=冨名腰隆
中国国営中央テレビ(CCTV)によると、習近平(シーチンピン)国家主席は22日、新型コロナウイルスに感染した岸田文雄首相あてにお見舞いの電報を送った。
習氏は電報で、岸田首相に対し「一日も早い回復を祈っている」としたうえで、「今年は中日国交正常化50周年であり、私はあなたとともに新時代の要請にあう中日関係の構築を進めていきたいと考えている」と伝えた。李克強(リーコーチアン)首相も同様の電報を送ったという。
日中関係を巡っては、今月4日の外相会談が中国側の意向で直前でキャンセルされたものの、17日に秋葉剛男国家安全保障局長と楊潔篪(ヤンチエチー)・共産党政治局員が天津で約7時間にわたって会談。双方が関係改善への動きを強めている。日中関係筋によると、両国首脳間のオンライン会談か電話協議の実現へ、水面下の調整が始まっているという。(北京=冨名腰隆)
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- 【視点】
習近平氏は、コロナに罹患したイギリスのエリザベス女王やアメリカのバイデン大統領にも電報をうっています。2月に罹患した女王には早期の回復を願うお見舞いとともに、「私は中英関係の発展を極めて重視している。両国が大使級の外交関係を結んでから50年