「映像演劇」にダンスに…岡田利規 ジャンルの可能性探る二つの新作

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増田愛子
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 演劇作家・岡田利規の二つの新作が、相次いで上演される。演劇、映像、ダンス――。異なるジャンルを重ね合わせ、拡張し、それぞれの可能性を探る、刺激的な作品だ。

 上演中の「ニュー・イリュージョン」は、2018年に取り組み始めた「映像演劇」シリーズの最新作。 俳優の演技を撮影した映像を空間に投影し、作品世界を立ち上げる手法をとる。美術館など、劇場と異なる場所を積極的に選び、創作、発表をしてきた。

 「僕にとっての『演劇』は、パフォーマンスによって、ある物理的な空間に、本当はそこに存在していない状況が生まれること。パフォーマンスするのは、生身の人間でなくて、映像でもいい」

 劇場で上演する今回は、演劇…

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