第29回新冷戦で米中ロが入り乱れるアフリカ、悩む日本とTICAD

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牧野愛博
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 第8回アフリカ開発会議(TICAD8)が8月27、28両日、チュニジアで開かれる。「冷戦終結で、アフリカから離れた国際社会の関心を呼び戻す」として始まったTICADだが、ロシアによるウクライナ侵攻で、世界は冷戦時代をほうふつとさせる様相を見せる。民主主義や経済安全保障を唱える日本は、アフリカ諸国を相手に難しい対応を迫られている。

 その様子は、今年3月に林芳正外相が議長を務めたTICAD閣僚会合の議長サマリーからうかがえる。サマリーは「日本はロシアのウクライナ侵略を最も強い言葉で非難」とする一方、「参加者はウクライナ情勢とその影響について懸念を表明」とした。

 アフリカ諸国のなかにはロシアを名指しで批判したくない国も多い。国連総会は3月2日、ロシアを非難し、ウクライナからの即時撤退を求める決議案を採択した。アフリカの国連加盟54カ国のうち、賛成したのは28カ国だけだった。ウクライナのゼレンスキー大統領が6月20日、アフリカ連合(AU)首脳会合でビデオ演説したが、55カ国・地域のうち、首脳が出席したのはわずか4カ国にとどまった。

「大国の争いに巻き込まれたくない」、アフリカ諸国の思惑は

 日本政府関係者はアフリカの…

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