処刑後も戻らぬ夫の遺体 「なぜ国軍は死刑に…」スーチー氏も嘆き
ヤンゴン=福山亜希
クーデターで権力を握ったミャンマーの国軍と、国軍の支配に抵抗する民主派の武装組織との衝突が激しくなっている。7月下旬に国軍が、国内外の反対を押し切って民主派4人を処刑したためだ。治安の悪化と、それに伴う経済の落ち込みを憂えて、国を去る若者たちが後を絶たない。
「なぜ国軍は彼ら(民主派4人)を死刑にしたのか」「法の下で彼らを絞首刑にできるものなのか」。現地メディアによると、国軍に拘束されて裁判にかけられている民主化リーダーのアウンサンスーチー氏は、4人の死刑執行の知らせを聞き、こう話したという。
記事は裁判関係者の話を引用したもので、法廷でスーチー氏は「明らかに悲しそうな様子だった」と報じた。
国軍は7月25日に国営紙を…