「風太」に魅せられ人生変わった レッサーパンダ愛15年の観察記録
重政紀元
美しい立ち姿が人気となった千葉市動物公園のレッサーパンダ「風太」は、いまも健在だ。その風太一家を、15年の間見守り続けてきた女性ファンがいる。レッサーパンダへの愛が高じて、今では園に認められてイベントなどで園内ガイドも務めるほどで、今月には膨大な観察記録を4コマ漫画にまとめた本も出版した。
中野志保さん(44)=東京都港区=が風太に出会ったのは、ブームが起きてから2年後の2007年だ。趣味のボディーボードをするため千葉の外房まで往復した際、ふと千葉市動物公園に立ち寄り、一瞬で風太のかわいさのとりこになった。「毎回違う表情と行動を見せてくれ、毎日のように見に行くようになってしまった」
当初は自宅から電車とモノレールを乗り継いで通っていたが、園の近くに別に部屋を借り、当時目指していた司法試験の勉強もやめるほどのめりこんだ。開園の午前9時半から閉園の午後4時半までレッサーパンダ舎の前に立ち、風太らの動きをビデオカメラに収める。通園日数は多い時には年間200日以上にのぼった。
飼育員から状況を聞かれるように
特にこだわるのは1~4月の…
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