トランプ氏、FBIに反撃で支持拡大?流れは押収文書の「中身」次第
ワシントン=高野遼
米連邦捜査局(FBI)がトランプ前大統領の自宅を捜索した問題で、トランプ氏の弁護団は22日、FBIによる押収品の捜査を差し止めるようフロリダ州の連邦地裁に申し立てた。トランプ氏側は、捜査当局と全面対決の姿勢だ。2年後に大統領選も控えるなか、異例の捜査はどのような影響をもたらすのか。(ワシントン=高野遼)
今月8日にFBIがスパイ防止法違反などの疑いで捜索に入って2週間あまり。トランプ氏の弁護団が初めて、法的措置に打って出た。
FBIが押収した文書を中立な立場から確認する「特別補佐官(スペシャル・マスター)」の任命を求め、それまでは押収品の捜査を差し止めるよう申し立てた。裁判所が認めれば捜査が停滞する可能性もあるが、判断は出ていない。
回収した機密文書は300点?
トランプ氏は「違法な捜査だ…
- 【視点】
まさにこの記事にあるように、トランプ氏側は法廷闘争に持ち込んで、捜査のスピードを遅らせると同時に、「FBI、司法省の被害者」を自演することで、支持層への求心力を固める計算なのだろう。 2016年の米大統領選挙にロシアが介入したとされる疑