10代投票率が最低 ただ18歳は高め、高校での啓発効果か 参院選
秋田県選挙管理委員会は、7月にあった参院選の年齢別投票率を抽出調査で算出し、発表した。県内の10代(18、19歳)の投票率は32・37%で、2019年の前回参院選の32・61%より0・24ポイント低かった。ただ、18歳に限ってみれば、10代投票率(32・37%)を上回る37・16%となり、初めて選挙権を得る高校生らへの啓発効果が推測できる結果となった。
10代の投票率は、18歳が37・16%だったのに対し、19歳は27・76%で、約9ポイント低かった。県選管の担当者は「選挙権を得る18歳には、高校を通して選挙啓発のチラシを配っており、PR効果が出たとみられる」と話した。
一方で、19歳になると、住民票を地元に残したまま、県外に進学するケースなどがあり、投票率を下げる要因になった可能性がある、などとも分析している。
5歳ごとの投票率をみると、最高は60代後半(65~69歳)の72・65%。10代を除くと、最低は20代前半(20~24歳)の32・70%だった。20代前半から50代前半(50~54歳)にかけては、いずれの年齢層においても前回より投票率が上がっている。
年齢別では、最高は66歳の75・48%。最低は20歳の27・58%だった。
県選管が県内25市町村で、それぞれ標準的な投票率を示す投票所を一つずつ抽出し、22日までに調べた。この25投票所の投票者数は2万5820人で、県内全体の投票者の5・58%にあたる。
抽出調査のため、全年齢の投票率は57・96%となり、実際の投票率(55・56%)とは異なる。(佐藤仁彦)
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