ウクライナ独立記念日、鉄道駅に砲弾 11歳の子どもら22人死亡
ウクライナのゼレンスキー大統領は24日、国連安全保障理事会向けの演説で、中南部ドニプロペトロウスク州の鉄道駅周辺がロシア軍による砲撃に遭ったと明かした。同日夜に公開した動画では、「現時点で22人の犠牲者が出ている」と述べ、ロシア側を非難した。
ゼレンスキー氏は、22人のうち1人は11歳の子どもで、「彼の家がミサイル攻撃に遭った」としている。また、5人が乗った車が燃やされる被害もあったという。地元ネットメディア「ウクライナ・プラウダ」は、ひしゃげて焦げた鉄道車両と破壊された車が映った写真を掲載した。
24日は1991年に当時のウクライナ議会がソ連からの独立を宣言した独立記念日。ウクライナ政府はロシア軍からの大規模な攻撃を警戒し、各地で避難警報が鳴り響いて、市民は緊張を強いられた。北東部スーミ州のジビツキー知事はSNSで、3カ所で砲撃被害などが確認されたが、死傷者はなかったと報告した。
ゼレンスキー氏は動画で「独立記念日は終わろうとしているが、我々の独立には永遠に終わりがない。ウクライナは日ごとに強くなる」と述べ、改めて国民に結束を呼びかけた。(ロンドン=和気真也)
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