日本電産、関社長が退任へ 永守氏の後継、再び挫折

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栗林史子
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 日本電産の関潤社長兼COO(最高執行責任者)が退任の方向で調整していることがわかった。関氏が担当する車載事業の不振が続いていることから退社するとみられる。創業者の永守重信会長兼CEO(最高経営責任者)の後継に指名されていた関氏が退社することで、外部からの「ポスト永守」の登用は、いっそう困難になった。

 関氏の後任には、外部からの登用ではなく、内部昇格を軸に検討しているとみられる。創業当時から永守氏の「補佐役」だった、小部博志副会長の起用が有力視されている。

 関氏は日産自動車出身で、2020年に日本電産に入社した。21年6月にはCEOに就任したが、業績不振などを理由にわずか10カ月後の22年4月に永守氏がCEOに復帰。関氏はCOOに降格した。

 永守氏は6月の記者会見で関…

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