横手市長、参院選前に市庁舎内で政策チラシを配布 自民参院議員と

自民

北上田剛
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 秋田県横手市の高橋大市長が今年3月、7月に参院選を控えていた自民党現職の石井浩郎氏と一緒に市役所内を回り、職員にリーフレットを配布していたことがわかった。

 市によると、3月11日正午ごろ、石井氏が市役所を訪問。その後、庁舎内を一緒に回り、石井氏の顔写真や政策が載ったリーフレットを職員に配布した。

 高橋市長は「職員を激励してもらうために庁舎内を案内した。その際、『討議資料』であるリーフレットを若干配ったが、投票の依頼ではないので問題はないと考えている」と話している。

 公職選挙法は、特別職を含むすべての公務員に地位を利用して選挙運動することなどを禁じている。

 日大の岩井奉信名誉教授(政治学)は「公選法違反の疑いがある。首長は、役所の中では公正な立場が求められており、市役所の中で行われたとすれば論外だ。認識が甘かったのではないか」と話している。

 石井氏の事務所は「市役所内で一部の職員に名刺を渡した事実はあるが、(石井氏)本人は、リーフレットを配った記憶はないと話している」としている。(北上田剛)

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