第8回夏休みの宿題、締め切りの憂鬱 山口晃さんが先生に放り投げられた絵

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田渕紫織
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 夏休みの終盤になると、宿題の締め切りに焦り始める子も多いのでは。画家の山口晃さんも、「間に合っていなかった」といいます。作品のタイトルに「自由研究」と入れたこともある山口さんが、今も画家として締め切りと格闘する思いを聞きました。

山口晃さん「曇りない夏の空に染みが」

 ――小学校時代、夏休みはどんな自由研究をされていましたか。

 それが、自由研究が宿題として出されていたかどうかも覚えていないあんばいでして……。

 読書感想文でも、「自分の読みたいものぐらい自分で決める」と課題図書というのは無視していた記憶はあるのですが、何を書いたか本当に覚えていないんです。ごめんなさい。

 ――ほかの夏休みの宿題については、いかがですか。

 国語や算数や社会が1冊にまとまっていて1日2ページ進めるような帳面(ドリル)が出たのは覚えています。

 たまに解けない問題があって、何日か解けずにいるうち、別の解けない問題が現れる。曇りない夏の空に染みが広がるようで、嫌な気分でしたねえ。

 ――夏休み終盤に焦るのではなく、1日2ページきっちり進められていたのですね。

 でも、学年が上がるに従ってそれもしんどくなって、積み残しが出るようになりました。高校の時は宿題が終わらなくて、始業式の日は暗ーい気持ちで学校に行っていました。

先生に絵を放り投げられた

 ――工作の宿題も出ませんでしたか?

 小3ぐらいの頃に、太鼓橋を作った記憶がぼんやりとあります。画用紙に川を書いて、紙で橋を作って赤く塗って。

 夏休みが終わるギリギリにやっていたので、珍しく母が手伝ってくれました。「自分でやりたいんだけどな」と思いながらも(笑)、きれいな青と緑を塗り重ねて川をきれいに塗ってくれたのを覚えています。

 小6になると一から作るよりも楽だと思ってプラモデルを作って提出しましたが、どこか後ろめたくて何かむなしかったですね。

 夏休みはまだしも、ふだんの図画工作の授業はさらにつらかったです。

山口晃さんが子ども時代の父や母との思い出も振り返るロングインタビュー。「自由研究をさせたい時は、不自由を与えなきゃいけない」とも語ります

 ――えっ、つらかったんです…

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