台湾の国民党副主席、中国政府幹部と会談 交流拡大で合意

有料記事

台北=石田耕一郎
[PR]

 中国を訪問している台湾の最大野党・国民党の夏立言副主席(副党首)は25日夜、中国政府で台湾政策を担当する国務院台湾事務弁公室(国台弁)の陳元豊副主任と会談した。国民党の発表と中国国営新華社通信の報道によると、双方は交流の拡大を目指すことで一致したという。

 夏氏は24日に国台弁の前トップ、張志軍氏と会談した際には、中国が台湾周辺で実施した軍事演習や経済制裁に対する懸念を伝えていた。だが、国民党が26日に夏氏と陳氏との会談を発表した資料には、夏氏が軍事演習に言及したという記載はなかった。

 国民党は朝日新聞の取材に「すでに24日に張氏に対して懸念は伝えており、陳氏もそれを認識している。25日の会談は経済の話題がメインだった」とした。

 一方、新華社によると、陳氏…

この記事は有料記事です。残り97文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(春トクキャンペーン中)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません

春トク_2カ月間無料
  • commentatorHeader
    江藤名保子
    (学習院大学法学部教授=現代中国政治)
    2022年8月27日10時3分 投稿
    【視点】

    台湾の国民党が中国共産党との対話を維持できている、というのは一定の成果です。台湾海峡での軍事的緊張が高止まりするなか、不測の事態を避けるために双方のコミュニケーションがより必要とされています。 他方で台湾世論の中国離れが進んでおり、ただで