チュニジアの首都チュニスで開かれた第8回アフリカ開発会議(TICAD〈ティカッド〉8)は28日、チュニス宣言を採択して閉幕した。2日間の会期を終え、岸田文雄首相は閉会式で「宣言はポスト・コロナのアフリカの持続的な成長に向けた道しるべとなる」と述べた。
宣言ではロシアのウクライナ侵攻を念頭に「国際法に従って紛争の平和的解決を図らなければない」と盛り込んだ。一方、名指しでの非難は避けた。3月の国連総会で、アフリカの約3分の1の国がロシアを非難する決議を棄権。各国は米ロ両陣営との距離感を模索している状況だ。
経済協力では、投資をてこ入れする。足元では低調な日本の対アフリカ投資について、岸田首相は今後3年間で官民300億ドル(約4兆円)規模をめざすと表明。その核に「アフリカ・グリーン成長イニシアチブ」を据え、官民40億ドルの投資で、気候変動対策やスタートアップ(新興企業)の育成に力を入れる。
新型コロナウイルス感染で岸…
【10/25まで】すべての有料記事が読み放題!秋トクキャンペーン実施中!詳しくはこちら

ウクライナ情勢 最新ニュース
ロシアのウクライナ侵攻に関する最新のニュース、国際社会の動向、経済への影響などを、わかりやすくお伝えします。[もっと見る]