聴覚障害者の意思疎通を支援、ローソンが「指さしシート」導入
耳の不自由な人も安心して買い物ができるよう、ローソンは30日から全店のレジに指さしで意思表示ができるシートを設置する。コロナ禍で店員もマスクをつけるようになり、口元を見て話を理解することが難しくなったためだという。
シートには「レジ袋購入します」「(レンジで)温めてください」といった文言とイラストを表示。指さしをすることで、スプーンやフォークを求めることもできる。耳が不自由な人への配慮を示す「耳マーク」もつけた。
導入を提案したのは、聴覚障害を抱える女性社員だった。マスクの着用が定着してから、耳の不自由な人が店員の質問を理解できない場面にたびたび遭遇したのがきっかけだという。
提案を受けた会社は、店舗のオーナーやアルバイトらに意見を聞き、買い物時に必要な意思確認の種類を絞り込んだ。
提案した社員は広報を通じ、「健聴者を含め、一人でも多くの方々に認識してもらえたらとてもうれしい」とコメントした。同社も「聴覚障がいを持たれている方に気持ち良く買い物をして頂ける環境を整えたい」としている。
同様の取り組みは一部の小売店で導入されているが、同社によると、全国チェーンのコンビニとしては初めてという。(佐藤英彬)
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- 【視点】
導入を提案した聴覚障害を抱える女性社員の言葉が、この取り組みの大事なポイントを伝えていると思います。 「健聴者を含め、一人でも多くの方々に認識してもらえたらとてもうれしい」 ハンディキャップを抱える当事者向けのサービスのように見
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