第1回とけない難問、放課後の教室に初恋の人と居残り 円周率にこめた願い

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取材・佐々波幸子
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語る 恋のうた

円周率みたいに続け数学で君と繋がるとけない時間》(新美陸人)

 中学3年の夏休み明け、2年半暮らしたアメリカから一家で帰国して東京の中学に転入した。

 同じクラスの女の子のことが、次第に気になるようになった。まれに見せる笑顔や、スポーツや勉強にひたむきに努力する姿にあこがれた。

 最初はどう話しかけたらいいのか分からなかったが、好きな音楽の話で盛り上がった時はうれしかった。英語は得意だったから、英語の授業でスピーチに悩んでいた彼女に力を貸したこともあった。

 「楽しい時間は速く過ぎる」というけれど、彼女が話している口元や指先を見ていると、世界がゆっくり進んでいるように感じられた。

新美(しんみ)陸人さんは海外の大学への進学を目指している18歳。「俵万智×AI 恋の歌会」の入選作から、短歌に込めた思いを作者に聞きました。

 高校受験を控え、数学の課題が解けるまで家に帰れない、という日もあった。当時は数学が苦手で、長い時間ふたりとも教室に残っていた。

 この数学の問題が解けなけれ…

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