第125回5歳長女を殺され、左腕は切断 絶望の淵に現れた「スープねえさん」

有料記事ウクライナ情勢

リビウ=坂本進
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 製鉄所の地下に300人超の市民が約2カ月避難したウクライナ南東部マリウポリ。シェルターでリーダー的役割を果たし、「スープねえさん」と慕われた女性がいる。

 製鉄所から退避した直後の5月にインタビューして以来、3カ月ぶりに彼女のもとを訪ねると、その姿は病院にあった。

 ウクライナでは比較的安全とされる西部リビウの病院の一室で8月19日、ナタリア・バブーシさん(35)は患者のベッドのシーツを取り換えていた。病室は2人部屋で、患者はともにウクライナ東部でロシア軍の攻撃で重傷を負い、この病院に転院してきた。

 看護師が入ってきて、検査の時間がもうすぐだと伝える。すると、バブーシさんは車いすに座っていた患者を押し、検査室へと連れ出した。

 バブーシさんは8月からこの…

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