朝日新聞社の社外CTOに広木大地氏「ジャーナリズム、技術で解放」
朝日新聞社は1日、社外CTO(最高技術責任者)として、技術の視点で企業経営を支援する広木大地氏(39)を招いた。朝日新聞デジタルをはじめ、事業全般のデジタルトランスフォーメーション(DX、デジタル化による変革)を加速させる。
広木氏は2008年に新卒第1期でミクシィに入社。メディア開発部長やサービス本部長執行役員を歴任し、技術戦略や組織構築に携わった。15年に退社した後、技術と経営をつなぐアドバイザリーを務めている。
18年から朝日新聞デジタルの技術顧問としてアプリ版やWEB版の開発体制づくり、システム、サービスの設計について助言してきた。今後は社外CTOの立場から、新聞発行やイベントなど事業全般について技術と経営の視点で助言するほか、ITエンジニアの組織づくりやリソースの最適配置、経営課題を解決する技術戦略など、より広い分野について役割を担う。
広木氏は「デジタルテクノロジーはあくまで手段です。紙面に制約されていたジャーナリズムを技術によって解放し、新しい時代に向けて再定義することが私の目標です」とコメントしている。
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ひろき・だいち 1983年生まれ。筑波大学大学院修了。IT大手ミクシィの執行役員を経て、企業の経営支援を行う株式会社レクターを創業した。一般社団法人日本CTO協会理事。著書に「エンジニアリング組織論への招待~不確実性に向き合う思考と組織のリファクタリング」。
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