「ブレット・トレイン」ブラピ×伊坂幸太郎 「この人生はついてる」

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構成・小原篤
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 東京駅発の超高速列車の中で、殺し屋たちが死闘を繰り広げる。伊坂幸太郎さんの小説「マリアビートル」がブラッド・ピットさん主演「ブレット・トレイン」としてハリウッド映画化され、大ヒット中だ。来日したピットさんと伊坂さんが対談し、デビッド・リーチ監督も飛び入り参加。映画さながらのハイテンションで盛り上がった。

ブレット・トレイン

 不運な殺し屋レディバグ(ブラッド・ピット)は、京都行きの列車に乗り込みブリーフケースを盗む仕事を引き受ける。だが次から次へ乗ってくる殺し屋に狙われ、降りられぬまま最悪の状況へ……。

 ピット 映画は見た? OK?(おびえるようなポーズ)

 伊坂 すごく面白かったです! 思った以上に僕のアイデアが使われていて、後半は驚くほど派手になっていきますし。原作を生かしつつ映画らしく楽しくて、そこがよかった。ピットさんの映画もリーチ監督の映画も大好きなので、お二人の手で映画にしてもらえるなんて夢のよう。

 ピット 脚本をもらった時「ロケで日本に行ける!」と大喜びしたのに、コロナのパンデミックロックダウンが来てガッカリ。でも今、日常が戻ってきたこの時期の公開はいいタイミングだと思う。劇場でみんな一緒に楽しめる作品になっているから。米国で、夏の娯楽大作がシリーズものなどではないオリジナルというのは珍しいんだ。

 リーチ 今オリジナルを作るのは勇気が要る。それが出来たのはやはり原作に力があるから。

 ピット どの殺し屋も自分の目的があって、エネルギーがあって、激しくぶつかり合う。個性とスター性のある俳優が集まって、世界各地の殺し屋が同じ列車に乗り込んでくるみたいな映画になったけど、原作者としては大丈夫?

 伊坂 もともと僕の登場人物…

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