木質バイオマスのパイオニア 創業75年の老舗企業がなぜ今上場?

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編集委員・木村裕明
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 創業から75年。廃材のリサイクルなど木にかかわる事業を長年展開する老舗企業のフルハシEPO(イーピーオー)(名古屋市)が、東証スタンダード・名証メインの両市場に上場した。山口直彦社長に上場の狙いや成長戦略を聞いた。

 ――製材・木材加工での創業から75年。4月に上場を果たしました。

 「長い時間がかかりましたが、社長に就いた25年前から上場をめざしていました。将来の成長には経営資源が不足しており、ヒト、モノ、カネを充実させるために、株式公開は避けて通れないと考えてきました。父が創業した会社を成長させるという使命感をもって、株式公開に挑戦しました」

 ――建築現場などで出る木質系廃材をリサイクルし、紙やパルプの原料になる木質チップを生産・販売する事業を主力に成長してきました。

 「木質バイオマスのリサイク…

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