IAEA調査団、ザポリージャ原発に到着 ロシア支配地へ戦線越え

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玉川透 喜田尚
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 ロシアの占領下に置かれたウクライナ中南部ザポリージャ原発を調査する国際原子力機関(IAEA)の調査団が1日、現地に到着した。同日中にも原発施設の破損状況や安全性の調査に着手する。ただ同原発にはこの日朝も砲撃があり、稼働中の原子炉が緊急停止。調査の安全に懸念が広がった。IAEAは職員が現地に常駐する態勢作りを目指すが、ロシア側が応じるかも焦点だ。

 調査団は十数人のメンバーからなり、IAEAのグロッシ事務局長が直接指揮する。グロッシ氏は1日朝、ザポリージャ市を出発する際に記者団の取材に応じ、現地では原発の物理的な被害や安全性を確認するほか、ロシア軍支配下で働くウクライナ人職員からも聞き取ると説明した。

 現地では軍事活動が活発化しており、「リスクは非常に高いが、ここでやめるわけにはいかない」と語った。

 ウクライナの原子力企業「エ…

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