極東を中心としたロシア軍の軍事演習「ボストーク2022」が9月1日、始まった。ウクライナ侵攻に極東から多くの兵士が派遣されるなか、規模は前回の2018年から大幅に縮小。一方で中国やインドが参加するなど、ロシアへの制裁に加わらない国々との結びつきを示す場ともなった。
演習は7日まで行われ、ロシアが実効支配する北方領土の択捉島や国後島の演習場も含まれる。ロシア国防省によると、ボストーク(ロシア語で東)には5万人以上の兵士と、航空機140を含む5千以上の兵器が投入される。前回の演習では、ロシア軍全体の3分の1にあたる約30万人を投入。冷戦後最大の規模だった。
規模が縮小されたのは、極東から多数の部隊がウクライナに派遣されたためとみられる。ロイター通信は8月29日、今回の演習について「東部軍管区の部隊の70~80%がウクライナに配備され、5万人の投入も不可能。1万~1万5千人が妥当な規模だ」とする欧州の専門家の見方を伝えた。
ロシアが期待を寄せるのは…
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- 【視点】
ロシアは、国際的な孤立のイメージを払拭すべく、なるべく多くの国の参加を取り付けようと、奔走したのだろう。前回2018年にはロシアに加え中国とモンゴルが加わっただけだったのに対し、今回はロシア自身を含め14ヵ国に膨れ上がった。 ただ、実際の
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