閉山から半世紀超、北海道東の3炭鉱で記録集 1千点超の資料を元に
武沢昌英
半世紀以上前の1970年に閉山した北海道東の雄別(旧阿寒町、現釧路市)、尺別(旧音別町、現同)、上茶路(白糠町)の3炭鉱。その歴史を資料と写真で伝えようと、釧路市立博物館は記録集「雄別炭砿閉山50年 雄別・尺別・上茶路」を発刊した。
閉山からちょうど50年にあたる2020年度、同博物館は3炭鉱に関する企画展を開催。その際、各炭鉱にゆかりのあった人たちから資料の寄贈、貸し出しを受けた。企画展後、新たに寄せられた写真など合計1千点超の膨大な資料を元に今回、当時を振り返る記録集が作られた。
雄別炭鉱は大正時代、前身の会社が旧阿寒町の雄別地区で石炭生産を始めた。その後、会社は尺別炭鉱を買収するなど複数の炭鉱を運営。だが、このうちのひとつの茂尻炭鉱(赤平市)で1969年に大規模なガス爆発事故が起き、急速に資金繰りに悪化した。
翌70年、雄別、尺別、64…
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