三重知事、全数把握の簡略化を表明 来週中にも新システム導入
山本知弘
三重県の一見勝之知事は1日夜、新型コロナウイルス感染者の全数把握を先行して簡略化することを正式に表明した。2日に国に届け出る。発生届の対象者を重症化リスクの高い高齢者らに限定し、医療機関の負担を減らす。早ければ来週中にも簡略化を開始する。
医療関係者との会合後、一見氏が記者団の取材に応じ、明らかにした。県は今後、発生届なしでも療養証明書の発行や自宅療養者への食料支援などが滞らないよう、新システムを構築する。新システムでは氏名、生年月日、住所(市町のみ)の3項目を医療機関から報告してもらうという。
医療関係者からは変更に伴う混乱や、症状が急変した患者への連絡手段などを懸念する声も出たが、一見氏は「発生届を限定することで、医療への負荷を減らしたい」と話した。県の試算では、従来の発生届は2割に減少するという。
また一見氏は、4日が期限だった「BA.5対策強化宣言」を11日まで延長する考えも示した。(山本知弘)
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