3年ぶりの「おわら風の盆」、雨の初日は屋内で演舞 富山の伝統行事
伊藤稔
富山市八尾(やつお)町に秋を告げる伝統行事「おわら風の盆」が1日始まった。新型コロナウイルスの影響による2年連続の中止を経て、3年ぶりに開催された。3日まで続く。
初日は雨天のため、編み笠を目深にかぶった男女が通りを踊り歩く「町流し」は影を潜めたが、哀愁を帯びた胡弓(こきゅう)の音や唄に合わせた優雅な踊りが屋内などで披露された。県立八尾高校郷土芸能部の部員らは市の文教施設のベランダで演舞した。雨間をみては屋外で踊ると、観光客らが見とれていた。
祭りは収穫期を前に風を鎮めて豊作を願うもので、例年20万人以上が訪れる。だが、今年は感染対策のために規模を縮小し、前夜祭や演舞場の設置は中止に。夜通し行われてきた踊りも午後11時までとする。主催者は感染対策や公共交通機関の利用を呼びかけている。(伊藤稔)
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