ロシア軍から逃れ、地下壕に一週間 「ここで死にたくない」

[PR]

 ロシアによるウクライナへの軍事侵攻から半年が過ぎた。ロシア軍に約1カ月間占拠され、多くの建物が破壊されたキーウ(キエフ)近郊ボロジャンカ。心理学者のアンナ・マリネンコさん(62)は侵攻の際、自宅庭にある6畳ほどの地下壕(ごう)に10人で逃れた。はじめは「3日で終わる」と信じていた。貯蔵してあった芋を背景に自撮りする心の余裕もあった。

 だが、外の轟音(ごうおん)は絶え間なく続いた。「もし手投げ弾を投げ込まれたら」という恐怖がよぎった。「殺されるとしても、ここで死にたくない」。そう思い1週間後の朝、地下から出ることを決めた。

 外の世界はそれまでの轟音が「うそのように静かだった」。ただ、見慣れた街は破壊されていた。火の手があがる街を横目に、急いで車で700キロ西の街ラヒフに逃れた。安全な場所に着いたら「急に涙が出て止まらなかった」。

 6月、自宅に戻った。庭に落…

この記事は有料記事です。残り119文字有料会員になると続きをお読みいただけます。
今すぐ登録(1カ月間無料)ログインする

※無料期間中に解約した場合、料金はかかりません。