KADOKAWAから7千万円 元理事、五輪スポンサー選定で便宜か
東京五輪・パラリンピックをめぐる汚職事件で、大会スポンサーだった出版大手「KADOKAWA」(東京都千代田区)から、大会組織委員会の元理事・高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で逮捕=の知人のコンサルタント会社に対し、計7千万円が振り込まれていたことが、関係者への取材で分かった。
東京地検特捜部は、スポンサー選定で便宜を図った高橋元理事への賄賂にあたる可能性があるとみて、当時のKADOKAWA役員らから事情を聴くなどして捜査。元理事とスポンサーをめぐる事件は、紳士服大手「AOKIホールディングス」=前会長らが贈賄容疑で逮捕=から、さらに広がる可能性が出てきた。
KADOKAWAは2019年4月、大会スポンサーの一つ「オフィシャルサポーター」になった。五輪の公式ライセンス商品として、公式プログラムや公式記録集なども刊行した。
関係者によると、KADOK…