空き家の古民家再生に職人らタッグ 飯山市に専門家集団

遠藤和希
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 長野県飯山市で増える空き家の活用を促そうと、地域の住民や移住してきた職人がタッグを組んで古民家再生に取り組む「幸家(さちや) 信州いいやま古民家リユースセンター」を8月に発足させた。地域の古民家や土蔵の紹介からリノベーション、古材の活用までワンストップで相談できる組織で、使われなくなった空き家に再び明かりをともす。

 飯山市役所で移住・定住の担当課長や経済部長を務めた出沢俊明さん(62)らが企画した。退職前に参加した移住者の懇談会で、古民家の再生を支援しているモーガン麻衣子さん(46)と出会い、「問題解決できる人が集えば地域課題も解決できるのでは」と考えたのがきっかけだ。

 出沢さんらの企画に、不動産業者、左官、大工など、多彩な経験と専門知識を備えた地域の6人と移住してきた3人の専門家計9人が結集した。

 センターでは飯山市と、周辺の木島平村、野沢温泉村などの物件を扱う。相談者が納得のいくリノベーションとなるよう「金銭面の事情からDIYにしたい」「期間を長くとってゆっくりと取り組みたい」など、利用者の思いに寄り添いたいという。現在、HPには50万~300万円の4件の物件が紹介されている。

 途上国援助(ODA)の実施を担う国際協力機構(JICA)に関わるコンサルタントの仕事をしていて、イギリス人の夫と結婚したモーガンさんは「イギリスでは古い物を大事にする価値観がある。雪の寒さを克服する必要があるが、経験をもとにアドバイスもできる」と話している。(遠藤和希)