「業務委託契約は偽装」アマゾン配達員が長崎で労組 環境改善目指す
三沢敦 編集委員・沢路毅彦
ネット通販大手「アマゾン」の下請け会社から荷物の配達を委託されている長崎市のドライバーらが5日、長崎市内で記者会見し、労働組合を結成したと発表した。ドライバーらによる職場単位での労組結成は、6月の横須賀支部(神奈川県)に続いて全国で2例目。関東地方の複数の地域でも労組を作る動きがあるという。
「東京ユニオン・アマゾン配達員組合長崎支部」の組合員は、長崎市内を配送拠点にしている15人。アマゾンの日本法人アマゾンジャパンの下請け会社と業務委託契約を結び、個人事業主として働いているが、実際はスマートフォンのアプリで配達先や労働時間を管理されているとしている。
会見で労組側は「アマゾン側や下請け会社から指揮命令を受けている。実態は労働者であり、業務委託契約は偽装だ」と主張。労働契約の締結や長時間労働の是正、全国の他地域に比べて低額な日当の引き上げ、配達員が負担するガソリン代の支給などを求めた。
最初にアマゾン配達員の労働…
- 【解説】
雇用契約の場合、会社側には、労基法(労働基準法)を初めとする労働関係法令の規制がある上、雇用保険、労災保険、健康保険、介護保険、厚生年金保険等の保険料も負担しなければならない。 これらの負担を免れるため、「雇用ではない」という詭弁が使われ