マスクをつけられません 意思表示のカードとバッジ、日光市が配布
中村尚徳
呼吸器や皮膚の病気などのため、コロナ禍でもマスクをつけられない――。そんなやむを得ない事情を周囲に知らせる意思表示のカードとバッジを、栃木県日光市が1日から配っている。市民からの投書をきっかけに500組つくった。
投書は7月中旬、30代の女性から粉川昭一市長あてに届いた。「マスクをしていると苦しくなる。周りの人に事情を分かってもらえるものがあれば助かる」という内容だった。
市は、2020年6月から同様の取り組みをしている千葉県流山市の会社の活動「わけがありますくプロジェクト」を知り、デザインを提供してもらった。
カードは名刺大で空白部分に持病などが書き込める。バッジは直径4・4センチ。ともに「マスクをつけられません」と書かれている。
発達障害や感覚過敏、脳の障害、心臓の病気などでマスクをつけることが難しい市民が対象。障害者手帳や特定医療費(指定難病)受給者証などで要件を満たすかを確認する。
配布場所や問い合わせ先は市社会福祉課(0288・21・5174)。(中村尚徳)
有料会員になると会員限定の有料記事もお読みいただけます。

新型コロナウイルス最新情報
最新ニュースや感染状況、地域別ニュース、予防方法などの生活情報はこちらから。[もっと見る]