9月27日に予定される安倍晋三元首相の国葬への批判の一つに、岸田内閣が閣議決定だけで早々に決めたことがある。法的に十分な根拠はあるのか。一問一答形式で整理した。
Q 国葬を閣議決定で決めたということは、国民の代表である国会は関われなかったということでもある。なぜ、それができると岸田内閣は説明しているのか?
A 安倍氏は7月8日に亡くなった。その6日後の7月14日に岸田首相は記者会見で国葬を執り行うと発表し、7月22日に閣議決定した。
では、なぜそれができるのか…
- 【視点】
民主政治というのは、法令解釈の幅をめぐって風通しのよい議論を続けることで、納得感が高まっていくものです。多数を握る政治リーダーが「これをこう解釈すればできる」ということを独断ですべて実行していってしまえば、独裁国家になってしまいます。