王貞治に並んだ村上宗隆 外れ1位からの55号、故郷への強い思い
藤田絢子
世界の王貞治(巨人)に並ぶシーズン55号本塁打達成――。
ファンから「村神様」とあがめられる強打者・東京ヤクルトスワローズの村上宗隆は、2000年に熊本市で誕生した。
3兄弟の真ん中。兄の影響で5歳から野球を始めると、地元の九州学院高に進んだ。1年生だった2015年夏の熊本大会。村上は、第1打席で満塁本塁打を放つという華々しいデビューを飾った。
1年生4番打者として、その年の第97回全国高校選手権にも出た。
だが、同じ大会には、早稲田実高の清宮幸太郎(日本ハム)が、注目の1年生3番打者として出場していた。高校時代の評価は清宮のほうが圧倒的に高かった。
17年秋のドラフト会議でも、7球団の指名が「全国区」の清宮に集中。村上は、清宮のくじに外れた3球団に指名され、交渉権を得たヤクルトに入団。
いわゆる「外れ1位」だった。
村上は当時、「プロに入った…
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