東京五輪・パラリンピックをめぐり、スポンサー企業や代理店の広告会社から大会組織委員会の元理事に対する不透明なカネの流れが次々と明らかになってきた。汚職事件が起きた原因はどこにあるのか。早大スポーツ科学学術院教授で、スポーツビジネスの実態に詳しい松本泰介弁護士に話を聞いた。
東京五輪では、電通が専任代理店としてスポンサー集めを担当していた。スポーツ大会の運営側や競技団体が代理店を介してスポンサーを集めたり、企業が代理店を通じてスポンサーになったりすること自体に問題はない。
問題は、いずれも「代理店依存」になりがちな点だ。
一般的に大会運営側は多くの…