旧統一教会関連の4イベントへ 埼玉県知事名で祝電やメッセージ

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 世界平和統一家庭連合(旧統一教会)やその関連団体との関係をめぐり、埼玉県が2002年度から今年度までに四つのイベントに知事名で祝電やメッセージを送っていたことがわかった。大野元裕知事が6日の定例会見で発表した。

 関連団体の世界平和女性連合の「埼玉女子留学生日本語弁論大会」に02年度から22年度までの21回、歴代の知事名でメッセージを出した。05年10月と06年5月にあった「天宙平和連合」の二つのイベントと、14年5月にあった「世界平和連合」の川口支部の会合にそれぞれ知事名で祝電やメッセージを寄せていたが、経緯は不明だという。

 19年に就任した大野知事は「関連団体とは気が付かなかった」との認識を示し、「私の名前でメッセージが出たことで、この団体が信用に足ると印象を受けた方がいれば誠に申し訳ない」と話した。

表敬訪問は「打診されたが、断った」

 一方、大野知事は20年7月、教団の友好団体が関わる自転車イベント「ピースロード」の開催にあたって「県平和大使協議会」の表敬訪問を打診されたが、聞き覚えのない団体だったため事務方に調査を依頼。「旧統一教会との関係が判明したため、お断りした。ある政治家から打診されたが、名前は言えない」などと述べた。

 知事自身が個人的に旧統一教会やその関連団体と関係を持ったり、寄付や選挙協力を受けたりしたことはないと断言した。「今後は(県として)旧統一教会やその関連団体、これらの団体が主催するイベントへの対応など、一切の関係を持たないよう指導していく」とした。

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