中国は日米フィリピンの「共通課題」 専門家らが海の安全保障を議論

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日高奈緒
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 日本、米国、フィリピンの各国で外交の実務や政策研究に携わる専門家が、6日、海洋安全保障の協力を話し合うワークショップに先立ち記者会見を開いた。緊張が高まる台湾問題もにらみ、強権的な手法で海洋進出を試みてきた中国について「日米比の共通課題」と位置づけて、それぞれの立場からの視点を示した。

 会見は東京都港区の米国大使館で開かれた。レイモンド・グリーン米首席公使は、武装漁船の侵入など軍事行動には至らない「グレーゾーン」の行動で、「中国が海域の安全を脅かしている」と指摘。日本が主導してきた「自由で開かれたインド太平洋」の外交構想にも触れ、「どのような国であれ、力による強要や、あからさまな脅しによってインド太平洋の海域が支配されることがあってはならない」と強調した。

 バイデン政権で米国家安全保障会議(NSC)の東アジア部長を務め、今年6月から米戦略国際問題研究所(CSIS)日本部長に就いたクリストファー・ジョンストン氏も登壇した。日米比の共通課題として「中国が威圧的な手法で他国の海上資源を利用しようともくろんだり、不法な領有権を主張したりしている」と指摘。「3カ国が集まって、この戦略に対抗する方法を議論するのは自然なことだ」と語った。

 日本国際問題研究所の小谷哲男主任研究員は「特に大切なのは、台湾危機に対して中国が取り得る対応だ」と言及。フィリピンは、インド洋から太平洋を結ぶシーレーンの要衝にある。「これまでの研究からも、台湾海峡の危機の際にはフィリピンが重要な役割を果たす可能性がある」と話した。

 一方、フィリピン大使館のロ…

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