くら寿司、10月から1皿115円に値上げ コストの上昇圧力が響く

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 回転ずしチェーン大手のくら寿司は7日、同店で最も安い1皿110円(税込み、以下同)のメニューを、10月から115円に値上げすると発表した。回転ずしの代名詞だった「税抜き1皿100円」が、スシローとともに姿を消す。

 一方、7月に全体の4割まで拡充したばかりの220円の商品は165円に値下げする。

 高価格帯のメニューを拡充し、客単価の上昇につなげる狙いがあったが、7~8月は新型コロナウイルスの感染が拡大した影響で、売上高は前年同月よりも上回ったものの、当初の予想来客数は大幅に下回ったという。

 同社は6日、2022年10月期の通期業績予想を下方修正し、営業損益が9億円の赤字、純利益が前年比10億円減の8億円になりそうだと発表していた。夏場の新型コロナ第7波による来店客数減と、食品やエネルギー価格などコストの上昇圧力が響いた。

 回転ずし大手は各社で値上げや高価格帯商品を増やす取り組みが進む。

 スシローは10月から、最も安い110円のメニューを120円に値上げする。1984年の創業以来38年間続けてきた「1皿100円」の看板を下ろす。はま寿司は308円の高価格帯の商品を319円に値上げ。平日のみ税抜き1皿90円で提供してきたサービスは6月に終了した。

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