「宇宙版シリコンバレー」を北海道に ロケット発射場の建設始まる
中沢滋人
商業ロケット発射場などを備えた「スペースポート(宇宙港)」構想を掲げる北海道大樹町は7日、人工衛星打ち上げ用ロケット発射場の建設を始めた。着工式典で酒森正人町長は「北海道に航空宇宙産業を集積した『宇宙版シリコンバレー』が形成され、新しい産業が活性化することを目指したい」とあいさつ。その後、モデルロケットが打ち上げられた。
計画では、同町のロケットベンチャー「インターステラテクノロジズ(IST)」が使用している実験場の南側に、人工衛星打ち上げ用のロケット発射場(LC―1)を整備。射点施設や煙道、組み立て棟などを建設する。また、航空公園の滑走路を現在の1千メートルから300メートル延伸する。工期は3年で、事業費は約23億円。
ISTは2023年度中の打ち上げを目指して超小型人工衛星打ち上げロケット「ZERO」の開発を進めており、発射場の大部分の工事は同年度中に終わらせる予定。
終了後、報道陣の取材に対し…