生徒手帳に遺書「いじめられてつらい」 高2自殺、因果関係認める

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宮崎亮
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 大阪府立高校2年の女子生徒(当時16)が2021年4月、自宅近くの高層住宅から転落死する事案があり、府教育委員会は8日、「生徒はいじめを苦にして自死を選んだ」とする第三者委員会の調査報告書を公表した。報告書は、生徒がいじめを訴えた後、学校が初動対応を誤ったとしている。

 第三者委は弁護士と臨床心理士の計4人で作る調査部会で、今月1日に報告書を府教委に答申した。報告書は、同学年の男子生徒らによる女子生徒へのからかいなどをいじめと認定し、自殺との因果関係を認めた。生徒手帳には「死にたい。あいつらにいじめられていてつらい」とつづった遺書が挟み込まれていた。

 報告書によると、女子生徒は高校1年だった20年12月8日、スクールカウンセラーに対し、同級生ら6人の男子から悪口を言われるいじめを受けていると話した。男子らは遅くとも同年10月以降、女子生徒が化粧をしていることについて「けばい」とからかうなどしていた。女子生徒は「目が合うと笑われている気がする生徒がいる」と担任に訴え保健室で休むことがあった。

 学校は同年12月21日に「…

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