トラック運転手ら「休息11時間」努力義務に 24年から

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橋本拓樹
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 トラック運転手の長時間労働の是正に向け、勤務と勤務の間に義務づける休息期間(勤務間インターバル)を、現在の8時間から9時間に延ばすことが決まった。さらに11時間を「努力義務」として新たに設定する。厚生労働省の有識者検討会が8日にまとめた報告書に盛り込まれた。

 バスやタクシーの運転手については3月に同様のルール改定が決まっており、あわせて2024年4月から実施される予定だ。

 休息は、終業から次の始業までの連続した休みを指す。一方、始業から終業までが拘束時間とされ、その中に労働時間と休憩時間(仮眠含む)が入る。

 厚労省は昨年改正した脳・心臓疾患の労災認定基準の中で、過重業務にあたるか判断する際には、休息がおおむね11時間未満の勤務がどれだけあったかなどを評価する、と定めた。

 欧州連合(EU)は企業に対し、従業員に11時間の休息をとらせるよう義務づけている。

 現在日本では、企業に一律に…

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