コロナ給付金が暴力団の資金源に? 組員と税理士ら詐欺容疑で逮捕
高嶋将之 山口啓太
新型コロナウイルス対策の持続化給付金を詐取したとして、警視庁は、指定暴力団稲川会系組幹部新井秀幸容疑者(55)=川崎市=や税理士横沼弘晴容疑者(61)=神奈川県葉山町=ら7人を詐欺容疑で逮捕し、9日発表した。同庁は、新井容疑者らのグループが12件計1900万円の不正請求に関わり、その一部が暴力団の資金源になっていたとみて調べている。
暴力団対策課によると、7人は2020年8~9月、営業実態のない法人2社がコロナの影響で売り上げが減ったとする虚偽の内容で給付金を申請し、現金計400万円を国からだまし取った疑いがある。いずれも容疑を認めているという。
同課は、新井容疑者がリーダー格で、横沼容疑者に申請作業を指示していたとみている。だまし取った給付金はグループ内で山分けしていたという。
新井容疑者は別の給付金詐欺事件に関わったとして詐欺罪で起訴されており、現在公判中。(高嶋将之、山口啓太)
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