注文1カ月待ちの「めちゃエモい」ようかん 老舗が挑む甘くない現実

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小川尭洋
【動画】創作ようかん「星合いの空」 SNSで話題に=小川尭洋撮影
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 そのお菓子は光にかざすと、水色や紫色が溶け合ったグラデーションがキラキラと輝く。天の川をイメージして「星合いの空」と名づけた。七夕を前に7月から売り出すと、SNSの「口コミ」が広がり、いまも1カ月待ちの状態だ。口にすると、甘さは控えめ。「爽やかさ」もある。

 つくったのは、従業員約90人、創業200年超の老舗の「杵屋本店」(山形県上山市)。発案したベテラン職人の大類(おおるい)研一さん(56)は「1日100本以上作っているけど、注文に全然追いつかない。大変だけど、SNSでお客さんの反応を見ると、うれしくて仕方ない」。8月、工房の一角で煮立った鍋をかき混ぜながら、笑顔で答えてくれた。

 長さ90ミリ、幅55ミリ、高さ35ミリ、重さ約210グラム。「星合いの空」はソーダを混ぜ合わせた紫、青、牛乳を使った白、透明色の4層が重なり合う、ようかんだ。上部には星々をイメージした銀箔(ぎんぱく)がちりばめられている。

 製造過程で余る「切れ端」を、記者も一口頂いた。プリッとした食感とともに、ソーダの爽やかな甘さが口に広がった。食感と味の相性が良く、後味はさっぱり。1人で丸1本を完食できそうだ。

売り上げ低迷 「腕に自信あるのに…」

 創作のきっかけは、ようかん…

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