4人に1人「盛りガクチカ」 ウソで内定も コロナ就活の打開策は

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島崎周
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 東京都の大学4年の男性は昨年の夏ごろ、途方に暮れていた。コロナの影響でサークル活動を十分にできず、留学もあきらめた。就職活動でよく聞かれるのは、学生時代に力を入れてきた、いわゆる「ガクチカ」。一体なにを書き、語ればいいのか――。

 唯一、書けそうなのはスーパーでのレジ打ちのアルバイト経験。しかし、ある就職情報サイトで、「アルバイト経験はガクチカとして話す人が多く、印象に残りづらい」といった情報を目にした。頭を抱えた。

 サークルには所属していたものの、コロナでほとんど活動はできず、相談できるような先輩はいなかった。頼れるのは同世代の友人くらい。企業にアピールできない悩みを相談した。

 友人のガクチカを見せてもらうと、学生団体が主催するイベントで、集客を成功させたというものだった。自分のものより、受けがよさそうだ。実際は自分は一切関わっていない活動だったが、友人に許可を得た上で、そのままコピーペーストした。自身のエントリーシート(ES)に書いたり、面接で話す際に使ったりした。

コロナ禍で「普通の学生生活」を送れなかった学生たちを悩ませている「ガクチカ」。企業の調査で、4人に1人がガクチカに事実と異なる内容を盛り込んだことが分かりました。記事後半では、専門家による就活生や企業に向けてのアドバイスを載せています。

■「『どれだけ盛れるか』とい…

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    常見陽平
    (千葉商科大学准教授・働き方評論家)
    2022年9月12日16時40分 投稿
    【視点】

    ■ガクチカの「特盛」「プレ盛る」を見抜けない採用担当者も問題だ  ガクチカという言葉を初めて書籍に掲載した者として、反省を含めて書くことにしよう。コロナ前からガクチカをめぐる問題は散見された。ガクチカに対する根本的な誤解があることは何度も

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    奥山晶二郎
    (サムライトCCO=メディア)
    2022年9月13日17時36分 投稿
    【視点】

    常見陽平さんのコメントにあるように、盛らせているのは誰か、というのは大きいと思います。 新聞社からベンチャーに移って一番、考えさせられたのは人材登用です。 社員数でいうと50分の1以下の規模という少数精鋭の現場において「人が財産