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コンサル契約、実態伴わず KADOKAWA、謝礼の趣旨を隠したか

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 東京五輪パラリンピックをめぐる汚職事件で、大会スポンサーだった出版大手「KADOKAWA」が大会組織委員会の元理事・高橋治之容疑者(78)=受託収賄容疑で再逮捕=の知人会社と結んだ7千万円のコンサルタント契約について、業務の実態が伴っていない疑いがあることが関係者への取材で分かった。

 東京地検特捜部はスポンサー選定をめぐる謝礼の趣旨を隠す形式的な契約だったとみて、全額を賄賂と認定して調べている。

 関係者によると、高橋元理事と知人でコンサル会社「コモンズ2」代表の深見和政容疑者(73)=同容疑で逮捕=は2016年ごろ、KADOKAWAのスポンサー就任にかかる費用を3億5千万円と算定。2割の7千万円を仲介手数料、残る2億8千万円を組織委に支払うスポンサー料として、KADOKAWAの五輪担当室長だった馬庭教二容疑者(63)=贈賄容疑で逮捕=に提示した。

 馬庭元室長や元専務・芳原世幸容疑者(64)=同=はこの条件を承諾した。元理事側は、7千万円の手数料は、コモンズ2とコンサル契約を結んでコンサル料として支払うよう求めた。

最終決裁したのは…

 契約内容は、五輪スポンサー…

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