ディープインパクトとの縁 優秀なブリーダーだったエリザベス女王

有料記事エリザベス女王

植松佳香
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 8日に死去した英国のエリザベス女王は、無類の競馬好きとしても知られていた。日本でも毎年行われる中央競馬の「エリザベス女王杯」。1975年にエリザベス女王が来日したのを記念して始まったものだ。

 女王は競馬場にレースを見に足を運ぶだけでなく、自身も馬の所有者であり、優秀なブリーダーでもあった。昨年には競馬界への貢献をたたえられ、英国で殿堂入りも果たしている。

 日本で有名な競走馬ディープインパクト(2019年に死亡)とも関係が深い。GⅠレースを7勝し、種牡馬(しゅぼば)としても数々のGⅠ勝馬を送り出したが、その曽祖母にあたる「ハイクレア」はエリザベス女王の生産・所有馬だった。

 英BBCによると、英国ノーフォーク州サンドリンガムにあるエリザベス女王の別邸で、まず目につくのが、女王が所有する競走馬「エスティメート」の等身大の彫刻だ。

 エスティメートは2013年、英王室が主催する競馬イベント「ロイヤルアスコット」のメインレース「ゴールドカップ」で勝利。在位中の君主が所有する馬による勝利は、このレースの207年の歴史の中で初めてだった。所有馬のレーシングカラーの一つである紫のスーツに身を包んだ女王は、エスティメートの勝利を貴賓室から見届け、満面の笑みで喜びをあらわにした。

 女王にとって競馬は、何よりの気分転換だったようだ。所有馬を管理するトレーナーの一人によると、「新鮮なペンキのにおいがしない場所に来られてうれしい」と女王がよく話していたという。

 幼い頃から馬は女王の身近な存在だった。4歳の誕生日に祖父のジョージ5世からポニーをもらい、乗馬を習ったのが馬との付き合いの始まりだった。それ以来、90歳を過ぎても乗馬を続けていたという。

 初めて公に競馬場を訪れたのは、1945年。両親に連れられて来たアスコット競馬場だった。以後、ロイヤルアスコットは、女王の最もお気に入りの公的行事の一つに。毎年、女王が何色の帽子で現れるかなど、女王のファッション面も大きく注目された。

つけなかった香水 馬への気遣い 

 そして、女王には優秀なブリーダーの一面もあった。

 父からサンドリンガムの競走…

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